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ふっ素樹脂ベルトと樹脂ベルトの接合方法の違い ふっ素樹脂ベルトと樹脂ベルトの接合方法?
こんにちは。
さて今回はコンベアベルトの接合方法の話になります。
今までふっ素樹脂ベルトのことをご紹介してきましたが
今回はウレタンなどで作られる樹脂ベルトのことについても触れていきたいと思います。
よく、樹脂ベルトの接合方法とはちがうのですか?などご質問を頂くことがありますので
今回ご説明していこうと思っています。
1. ふっ素樹脂ベルトの接合方法
ふっ素樹脂は非粘着性がとても高いという特性を持っています。
そのためふっ素樹脂ベルトでも同様の特性を持っており非粘着性が高いベルトとなっています。
非粘着性、つまり、こびりつきにくい、くっつきにくいという特徴があるため接着剤が使用できず、
接着剤を使用しない接合方法を採用しています。
さらに言うとふっ素樹脂が耐熱性も高いことから、接合する際も400度近い温度をかける
必要があります。
↓このように工業用アイロンで熱を入れていきます。
このようにそもそも接着剤が使用できない、高温でないと接合できないところで
ウレタンなどの樹脂ベルトとの違いがみられます。
それでは、次に接合部の形状についてみてみましょう。
接合部はオーバーラップ接合やスカイバー接合など、多数の接合方法があります。
↓詳しくはこちらからご覧ください。
https://www.chukoh.co.jp/chukoh-belt/belt_conect/
※メッシュベルトの場合は編み込みも行います。
思ったよりも接合部の種類があると思いませんでしょうか?
それは、接合部の平滑性やエンドレスの難易度、引張の強度保持など
色々と考慮していった結果多くの種類が生まれてきたのです。
それでは次に樹脂ベルトの接合方法を見てみましょう。
2.樹脂ベルトの接合方法
ウレタンなどの樹脂ベルトとふっ素樹脂ベルトでも共通しているところがあります。
それは、熱をかけて溶かして取り付ける「加熱加圧接着」を行う点です。
理屈はどちらも同じで、樹脂自体を熱で溶かして冷やして接合していくというものです。
ただし樹脂ベルトは加熱加圧接着に加えて、接着剤による接合も可能になっています。
それぞれの特長を表でまとめるとこのようなイメージです。
加熱加圧接着 | 接着剤 | |
メリット | 仕上がりが平滑
接合部の強度も強い |
プレス機が使えない場所でも
エンドレス可能 |
デメリット | 現場でエンドレスする場合は
プレス機を設置するスペースが必要 |
温度、湿度の影響を受けやすい |
加熱加圧接着の方が接合部の平滑性、強度も高いのでまずは加熱加圧接着で進めていきます。
接着剤は現場でのエンドレス工事をする際に、プレス機が使用できない場合などに
選ばれやすいと考えても良いでしょう。
ここまでは大きく接合する方法についてご説明してきました。
樹脂ベルトでは下にありますような、Z接着(フィンガージョイント)※を使用されることが多いです。
※名前はメーカーによって違います。
■Z接着(フィンガージョイント)
特長
・厚みが均一
・平滑性も高く
・加工もしやすい
・柔軟性も高い
・現場での工事もしやすい
他にも樹脂ベルトの接合方法はありますが、ここでは説明は割愛して別の機会にご紹介します。
いかがでしたでしょうか。
材質は違いますが、熱で溶かすという点ではふっ素樹脂ベルトも樹脂ベルトも
同じような方法をとっています。
ウレタンなどの樹脂ベルトを使用していると接合部のことはあまり意識しないことが
多いかもしれません。これを機に一度目を向けてみてはいかがでしょうか。
ベルトのことやふっ素樹脂のこと、他にも「こんなこと気になる、教えてほしい」などございましたら当社までぜひお問合せください。
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ではまた次回をお楽しみに!