現在の業務内容を教えてください
ふっ素樹脂チューブを製造。
責任感と試行錯誤が求められる仕事です
医療器具や半導体、自動車などさまざまな製品に使われる「チューブ」を製造する部署で働いています。チューブの工程は「調剤・予備成形・押し出し・焼成」の4つに分かれており、私が担当しているのは押し出しと焼成です。
押し出しは、調剤と予備成形によりタブレット状になったふっ素樹脂を、押し出し機に詰め込みチューブ型にする作業を指します。焼成は、焼成機と呼ばれる機械でチューブを焼き、製品として仕上げる最終工程です。
ものづくりでは細心の注意を払っていても、製造工程で異物の混入や傷が発生してロスが生じてしまうことがあります。しかし、私たちはその度に原因を解明・改善し、どうすればロスなく・効率よく製品を製造できるかを考えています。造るだけでなく、考えることも私たちが責任をもって担当する仕事の1つです。
中興化成を志望した理由は?
商業高校出身でも大丈夫。
チューブの製造ははじめは誰もが初心者です
中興化成を知ったきっかけは、私の大好きなプロ野球がおこなわれる東京ドームの屋根に、ふっ素樹脂膜材が使われていることを知ったからでした。とくに1988年の施工から現在に至るまで、品質を保ったままドームを守っている事実には驚きを隠せませんでした。
中興化成の技術力に興味を抱いたものの、通っていた商業高校で学んでいたのは、簿記をはじめとした化学とは関係のない知識ばかりです。知識のないチューブ製造にかかわることに不安もありましたが、現場の先輩方もはじめは0からのスタートだったと聞いて、真面目に取り組めば問題ないと感じ応募を決意しました。
実際に働き出してみると、1年程かけて先輩がみっちり丁寧に作業を教えてくれました。そして入社6年目の現在は、後輩に指導をする立場になり、後輩育成とものづくりの両方に励むことができています。
仕事の面白さ、やりがいを感じた瞬間はありますか?
入社から1年で作業のコツを掴む。
後輩の成長が私のモチベーションです
仕様通りの太さのチューブを製造するためには、加工する機械の圧力や速度などの調整を、経験と感覚を頼りに実施しなければなりません。入社から1年程度経ち、作業のコツを掴みだしたときはやりがいを感じましたね。
そして何よりも嬉しいのは、私の指導により後輩が成長を遂げる瞬間です。立派なチームメンバーとして、一人でも作業をこなせるようになった姿をみると、まるで自分のことのように誇らしく思えます。
入社前後のギャップや、職場の雰囲気も教えてください
社内イベントで築く人間関係。
食堂で顔を合わせる楽しみが増えました
入社した当時は、同じ部署の社員としか接する機会がないと思っていました。たとえ同じ工場でも、すれ違う人の顔も名前も知らない状態が続くイメージを持っていたんです。
実際に働いてみると、社内でフットサルのイベントを開催するなど、他部署とも人間関係を築けるような機会が多く設けられていました。スポーツを楽しむ感覚で参加してみたら、とたんに働く仲間の姿を認識できるようになったのは嬉しかったですね。
休憩時間には、多くの社員が食堂に集まります。一度顔を合わせた方々と挨拶をし、最近の仕事の話から、他愛のない話題で盛り上がるあの時間が大好きです。
最後に、思い描くキャリアプラン、これから成し遂げたいことをお聞きしたいです。
ふっ素樹脂の製造スキルを向上させたい。
いずれはチームを引っ張る存在になります
実はまだ決められていないのですが、2つの道を考えています。1つ目は、現在の部署にもっと長く勤めて、チューブを作る技術をさらに磨くこと。2つ目は、ものづくりに関連したほかの部署で働き、ふっ素樹脂の知見を広めていくことです。
そしてゆくゆくは、責任ある仕事の中核メンバーとして活躍し、チームを引っ張れるような存在になることを目指します。何よりも、優しい先輩たちのおかげで私のいまがあることを忘れずに、これから入ってくる仲間が気持ちよく働けるような環境づくりをしていきたいです。
Daily Schedule
| 8:15 | 出社 |
|---|---|
| 8:30 | 作業開始 PTFEチューブ製造業務 押出作業 |
| 12:00 | お昼休み(食堂で昼食) |
| 13:00 | 作業開始 PTFEチューブ製造業務 焼成作業 |
| 16:00 | 後輩の作業を指導 |
| 16:30 | 片付け、作業の引継ぎ |
| 17:00 | 退社 |