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超高分子量ポリエチレンテープ(UHMW-PE)とは?特徴や用途を解説

  • 製品コラム
  • 2024/12/26

超高分子量ポリエチレン(UHMW-PE)粘着テープは、超高分子量ポリエチレンフィルムを基材とし、片面に粘着剤を塗布した粘着テープを指します。耐摩耗性に優れ、ふっ素樹脂に次ぐ滑り性を持っているため、ホッパーのライニングや製品の搬送工程に使用されています。

この記事では、超高分子量ポリエチレンテープの特徴や用途を解説します。

超高分子ポリエチレン粘着テープとは?

超高分子量ポリエチレン粘着テープに使用される超高分子量ポリエチレン(Ultra High Molecular Weight Poly Ethylene)は、通常2~30万の分子量を100~700万まで高めたポリエチレンのことを指します。
正式名称の頭文字をとって、「UHMW-PE」や「UHMW」、「U-PE」、「UPE」と呼ばれることもあります。
超高分子量ポリエチレンは、熱可塑性樹脂に分類される合成樹脂であり、エンジニアリングプラスチックのひとつです。

この超高分子量ポリエチレンを基材とし、粘着剤を塗布したものが超高分子量ポリエチレン粘着テープです。優れた耐摩耗性とふっ素樹脂に次ぐ滑り性を持つ超高分子量ポリエチレンの特性を部分的に付与できるため、食品工場や搬送工程で簡単に使用することができます。

超高分子量ポリエチレン粘着テープの特徴(メリットとデメリット)

●メリット

耐摩耗性に優れる

分子量が大きく、プラスチックの中でも著しく優れた耐摩耗性を持っています。
傷が付いたり削れる心配が少ないため、摺動用途として長く使用することができます。

滑り性(摺動性)に優れる

動摩擦係数が小さく、ふっ素樹脂に次ぐ滑り特性を持っています。
ホッパーや搬送レールに使用することで、滑りの悪さを改善し搬送効率を向上させることができます。

耐薬品性に優れる

分子構造が安定しており、薬品に侵されにくい特長を持っています。

●デメリット

高温に向かない

超高分子量ポリエチレンの最高使用温度は一般的に80℃とされており、高温環境下での使用は向いていません。
ただし、低温環境下では-100℃まで使用可能とされています。

超高分子量ポリエチレン粘着テープの主な用途

滑りやすく、摩耗にも強い特性を持っているため、食品・飲料工場や物流工場で使用するコンベアラインのガイドに貼り付けることで製品の引っかかりを防止し、スムーズな製品搬送を実現します。さらに製品や、ガイドへの傷つきも防止します。
食品工場等で使用されるホッパーでは、材料投入部の傾斜に貼り付けることで材料がスムーズに流れ、ホッパー内の残留物を軽減することができます。
また、耐摩耗性、耐衝撃性に優れるため、自動車の部品としても使用されています。自動車用途としては、衝撃のかかる場所や滑り性が求められる用途で使用されています。

超高分子量ポリエチレン粘着テープの紹介

超高分子量ポリエチレン粘着テープは、優れた耐摩耗性、滑り性、耐薬品性があり、食品工場や搬送工程で非常に活躍しています。弊社では、下記の超高分子量ポリエチレン粘着テープを取り扱っています。用途ごとのご提案も可能ですので、お気軽にご相談ください。

AUE-112B
超高分子量ポリエチレンフィルムを基材とし、アクリル系粘着剤を塗布した滑り性に優れた粘着テープです。
摩耗しにくいため長時間滑り性が持続します。
製品の搬送工程や、様々な可動部分に最適な製品です。
※ご要望に応じて打ち抜き、カット加工も可能です。

 

AUB-112B(帯電防止タイプ)
導電性カーボン入りの超高分子量ポリエチレンフィルムを基材とし、アクリル系粘着剤を塗布した製品です。
超高分子量ポリエチレンの特長である滑り性や耐摩耗性に加え、帯電防止効果を備えているため、静電気防止対策が必要な場合に最適です。
※ご要望に応じて打ち抜き、カット加工も可能です。

まとめ

超高分子量ポリエチレンは、スーパーエンジニアリングプラスチックの中でも非常に優れた耐摩耗性と、ふっ素樹脂に次ぐ滑り性を持つことが大きな特徴です。
そのためこの超高分子量ポリエチレンを応用した粘着テープは、「搬送ラインに製品が引っかかってしまう」、「ホッパー内の残留物を残さず流したい」といったお悩みを解決する製品です。
弊社では、食品工場等で使用されるホッパーのライニングや製品の搬送工程におすすめの超高分子量ポリエチレン粘着テープを取り扱っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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