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グリップに最適!シリコーン粘着テープとは?特徴や用途を解説

  • 製品コラム
  • 2024/12/26

シリコーン粘着テープは、支持体にシリコーン樹脂をコーティングし、片面にシリコーン粘着剤を塗布した粘着テープを指します。非常に優れたグリップ性、非粘着性を持っているため、滑り止め、粘着防止の用途で使用されます。

この記事では、シリコーン粘着テープの特徴や用途を解説します。

シリコーン粘着テープとは?

シリコーン粘着テープに使用されるシリコーン樹脂はケイ素樹脂とも呼ばれ、高分子シリコーンを主成分とした合成樹脂のことを指します。耐熱性・耐寒性・耐候性・電気特性・撥水性・離型性などの多彩な特性を有している材料なため、電気・電子・自動車・建築・化学・化粧品・繊維・食品など様々な分野で使用されています。
このシリコーン樹脂を支持体にコーティングし、シリコーン系粘着剤を塗布したものがシリコーン粘着テープです。非常に優れたグリップ性、非粘着性を持つシリコーン樹脂の特性を部分的に付与できるため、滑り止めやくっつき防止に最適な製品です。

シリコーン粘着テープの特徴(メリットとデメリット)

●メリット

グリップ性に優れる

表面にタック性(表面のべたつき)があり、滑り止めの機能を発揮します。
シリコーン粘着テープをローラーに巻くだけで、簡単にグリップを付けられます。

非粘着性に優れる

ほとんどの素材にくっつかない性質を持っています。
粘着剤、接着剤の塗工やスリット加工ラインでも使用できます。

電気絶縁性に優れる

電気絶縁性に優れ、広い温度範囲で安定した特性を有します。

●デメリット

くっつかない

くっつきにくいので、このテープの上に他のテープを貼り付けることができません。

・ほこりや粉体が付きやすい

表面にべたつきがあるので、ほこりや粉体が出やすい製品ではテープの表面に付着して、グリップ性が低下します。

シリコーン粘着テープの主な用途

シリコーン粘着テープは、シリコーンの特徴を生かし、グリップ性、非粘着性などが求められる用途で使用されます。例えば、製紙、製織、印刷工程での送りローラーに貼り付けることで、牽引力を付与することができます。また、くっつきにくい特性を生かし、粘着剤、接着剤加工時のロールマスキングやフィルムや不織布の製造工程で使用することも可能です。
その他にも製品搬送時の仮固定や、製品の落下防止に使用されることがあります。

 

シリコーン粘着テープの紹介

シリコーン粘着テープは、非常に優れたグリップ性、非粘着性により滑り止め、汚れ付着防止用途で非常に活躍しています。弊社では、下記シリコーン粘着テープを取り扱っています。用途ごとのご提案も可能ですので、お気軽にご相談ください。

ACH-6000

表面にシリコーン製の凹凸を持ち、非常に優れた離型性、グリップ性、クッション性を兼ね備えた高機能粘着テープです。
シリコーン系粘着剤を使用しており、耐熱性にも優れ、のり残りが発生しにくくなっています。
シリコーンロールへの貼付も可能です。

 

ACH-6000B

表面にシリコーン製の凹凸を持ち、非常に優れた離型性、グリップ性、クッション性を兼ね備え、アクリル粘着剤を使用した高機能粘着テープです。ACH-6000と比べて伸びが少ない製品です。

 

■ACH-6100

ガラスクロスにシリコーン樹脂をコーティングし、シリコーン系粘着剤を塗布した粘着テープです。
グリップ性、耐熱性に優れており、高温下(~200℃)でも使用可能です。
透明のPETセパレーター付きになります。

 

まとめ

シリコーン樹脂はプラスチック材料の中でも非常に優れたグリップ性と非粘着性を持つことが大きな特徴です。シリコーン樹脂を応用したシリコーン粘着テープは、貼るだけで送りローラーの牽引力付与やフィルム等の製造工程で付着を防止することができます。弊社では、滑り止め、汚れ付着防止用途におすすめのシリコーン粘着テープを取り扱っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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